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No.013 DAWA(FLAKE RECORDS):作品レビュー 横山健 -疾風勁草編- ドキュメンタリーフィルム

作品レビュー:No.013 DAWA(FLAKE RECORDS)

 by No.013 DAWA(FLAKE RECORDS)

かれこれ何年前だろうか、Hi-STANDARDの健さん、ソロアーティストの健さんとして当たり前の様に一方的に知っていて、知っているというよりは憧れていた人なのですが、周辺人物やtwitterの縁もあり認識してもらう事に。

ある日、ライブを見にいこうと自分のやっている店、FLAKE RECORDSを出て近所を歩いていると、偶然にこの映画の監督でもあるMINORxU君と会う、「おお、毎度!」てな会話をしていると、そのMINORxU君と一緒に歩いていたのが、なんと横山健だった。きちんと挨拶をしたのはこの道ばたでした。
そういえばこの時MINORxU君はカメラを回していたかと思う。

後日、今度は健さんがFLAKE RECORDSに遊びに来てくれたり、自分のイベントDEAD AT BAYAREAに僕をDJとして誘ってくれたり、ある日突然携帯に電話かかってきてアナログの相談等も受けた事がある。とあるテレビ番組の収録をFLAKE RECORDSで行ってくれた事もある。
全部ではないが、そんな色々なところでMINORxU君はカメラを回していたように思う。
健さんと会うときはほぼMINORxU君とも会っていた。

横山健ー疾風勁草編ー

この映画の監督は、そのMINORxU君。元々の友達で、撮影のために帯同していた健さんの大阪ライブ等の度に空き時間はお店に来てくれるし、そもそも周辺で共通で仲良しな人が多くてよく会う。奈良のLOSTAGEのビデオやチャットモンチーのドキュメンタリー映画作成の為にも帯同してたりしたので、なおさら。そんなこんなでずっと何年もかけて、もちろん震災があってからとかじゃなく、ずっとその前から追いかけて制作していたのは知っていたのが形になったのが この映画。完成の報から数ヶ月を経て、公開。
なんとなく数人から一緒に行こうと誘われてたけど、なんかあえて独りで映画館へ足を運んだ。

僕も皆さんも知ってる、ステージ上での姿、本当に少しだけ接した事のある分皆さんより少しだけ知っているかもしれない普段の姿、
そして自分の脳内で勝手に築き上げられ、補足されるヒーロー健さんの姿、あと「ハイスタの横山健や」という漠然と築き上げられて来た事実の姿。
そのどれもがリアルでそのまんまの、雑に言ってしまえばイメージ通りのガキ大将な健さんがスクリーンの中に居た。
頑固だけど、優しくて人を惹き付ける魅力。そういうのは天性のものなんでしょうね。
画面を通してでも、健さんと接する人々の柔らかな表情で魅力がひしひしと伝わってきます。
ライブ映像といたずらっ子な普段の姿、言わなくてもいい事を言ってしまってるとも思えるぶっちゃけた本音のインタビュー。
そこを素材として使う監督と、許可を出す健さんや、周りのスタッフ。
考え過ぎかもしれないですが、そういうのがある事でメッセージ性が強まっているのかと
かといって直接的なメッセージが示されている訳ではないとも思う。ただ、ひとりの男の日常を追っているだけ。

もちろん震災と言う出来事があったからこそのHi-STANDARDの始動、AIR JAM開催という激動があってのドラマ性と言うのがあるかもしれませんが、仮に震災がなくても、この映画は完成していたはずだし、見た後に抱く感想はたぶん同じ感じだと思う。

映画を劇場で見てから9ヶ月。DVD化という事で再度この映画を見た。
初見の時よりもエピソードや、言葉がより響いてくる。
劇中の後半の健さんのお母さんが息子を語る言葉を聞いて
そしてもう一度、DVDを見直した、また違う背景が見えている。

次、健さんに会った後、ライブを見た後、自分が何を感じるか、楽しみです。
皆さんも一緒だと思う。次ライブを見た時に何か感じるかと。

by DAWA(FLAKE RECORDS)